本記事では、グローバル管理者権限が付与されたAPIトークンを使用したにもかかわらず、OneLogin 側でプロビジョニングが失敗し、Insufficient privileges to complete the operation. と表示され時の対処法をご案内いたします。
目次
1. なぜプロビジョニングに失敗した?
一般的に、ユーザープロビジョニングに使用されるAPIトークンに十分な権限が付与されていない場合に、Insufficient privileges to complete the operation. と表示されます。ただし、APIトークンに十分な管理権限が付与されている場合でも、本事象が発生する場合があります。これは、ユーザープロビジョニングの対象ユーザーがセルフサービスまたはトライアルのサブスクリプションを利用していたことに起因します。これらのサブスクリプションでは、ユーザープロビジョニングによるライセンスの変更が制限されているため、ユーザープロビジョニングの処理が失敗します。
- 対象ユーザーのMicrosoft 365のライセンスを変更すると、プロビジョニング時にエラーが発生しました
例)ライセンス変更の例:Office 365 E1 → Office 365 E3
- 通常、このエラーはユーザープロビジョニングに使用するAPIトークンの権限不足が理由で発生します
- しかし、本件のエラーはプロビジョニング対象のユーザーが試用版サブスクリプションを利用していたことが原因でした
例)Microsoft Teams Exploratory
セルフサービス購入または試用版サブスクリプションで取得されたライセンスは、ユーザープロビジョニング時に解除ができず、結果としてAPIトークンの権限不足のエラーが発生しました。
2. 対処法
このセクションでは、Microsoft 365 にグローバル管理者としてログインし、セルフサービスまたは試用版サブスクリプションをキャンセルする方法について説明します。
*セルフサービスまたは試用版サブスクリプションをキャンセルすると、エンドユーザーは該当サービスを利用できなくなります。キャンセル前に、エンドユーザーへお知らせください。
- グローバル管理者として、Microsoft 365の管理センターにログインします
- 課金情報 > お使いの製品 をクリックします
-
セルフサービス試用版 をクリックします
- キャンセルするセルフサービスまたは試用版サブスクリプションをクリックします
例)Microsoft Teams Exploratory
- 対象ユーザーを選択します
-
このサブスクリプションを管理 をクリックします
-
サブスクリプションのキャンセル をクリックします
- キャンセルする理由を選択します
- [サブスクリプションのキャンセル] をクリックします
- [サブスクリプションのキャンセル] をクリックします
- キャンセルが完了すると、下記の緑色のバナーが表示されます
- 数分後にサブスクリプションの状態を確認し、期限切れとなっていることを確認します
セルフサービスまたは試用版サブスクリプションのキャンセルは以上です。
3. プロビジョニングの再試行
- OneLoginに管理者でログインし、[管理]をクリックします
-
Applications メニューから[Applications]を選択します
- ご利用の Office 365 V2 を検索し、選択します
-
Users タブに移動し、ユーザープロビジョニングに失敗していた対象ユーザーを選択します
- [Retry]をクリックします
-
Provisioning State が Provisioned に変化したことを確認します
- Microsoft 365にグローバル管理者でログインします
- ユーザー > アクティブなユーザー を選択します
- 対象ユーザーのライセンスが変更されていることを確認します
ライセンスの変更は以上です。
4. 再発防止策
Microsoft 365 の管理センターから、エンドユーザーのセルフサービスまたは試用版サブスクリプションの利用を制限することができます。
*利用制限を行なった場合も、エンドユーザーは既に利用しているサービスを引き続き使用できます。エンドユーザーによるサービスの継続利用を望まない場合は、2. 対処法 に従い、セルフサービスまたは試用版サブスクリプションをキャンセルしてください。また、利用制限を行う場合は事前にセルフサービスまたは試用版サブスクリプションが今後サインアップできないことをエンドユーザーへお知らせください。
- グローバル管理者として、Microsoft 365の管理センターにログインします
- 設定 > 組織設定 をクリックします
-
セルフサービスの試用版と購入 をクリックします
- セルフサービスまたは試用版サブスクリプションの利用を制限する製品を選択します
-
Do not allow を選択します
- [Save]をクリックします
- 設定が反映されていることを確認します
*全製品のセルフサービスまたは試用版サブスクリプションの利用制限をする場合は、上記手順を全製品に適用してください
セルフサービスまたは試用版サブスクリプションの利用制限は以上です。
利用制限後に、エンドユーザーが試用版を利用しようとした際の画面キャプチャ
利用制限されたセルフサービスまたは試用版サブスクリプションをエンドユーザーがサインアップしようとすると、下記のような画面となり組織によって制限されエンドユーザーからはサインアップができないようになっていることが確認できます。