本記事では、ディレクトリ連携を使用して、Microsoft Entra ID(旧Azure AD)からOneLoginへのユーザー同期する手順をご案内します。同期はAPI接続により6時間ごとに自動実行され、手動での同期やユーザーの招待方法もご説明します。
本機能を利用すると、従来Entra IDに登録されていたユーザーを OneLogin に同期するために必要となっていたオンプレミスのActive DirectoryとEntra ID Connectを利用した構成が不要となり、純粋なCloud to Cloudのディレクトリ連携が可能となります。
目次
前提条件
- OneLoginのライセンスプラン が SSO(1ディレクトリまで), Advanced, Professional または旧ライセンスプラン Starter, Enterprise, Unlimited のいずれかであること
- OneLoginの Super User または Account Owner 権限を持つアカウントを所有していること
- 連携対象となるEntra IDテナントの ユーザー管理者 または アプリケーション管理者 以上の権限を持つアカウントを所有していること
ディレクトリ連携の設定
1. Entra ID側の操作
- Microsoft Entra 管理センターにテナントの管理者でサインインします
- Entra ID > ⓘ 概要 に移動し、テナント ID をクリップボードへコピーします
2. OneLogin側の設定
- OneLoginに管理者でログインし、管理 を開きます
- Users > Directories を開きます
- [New Directory]をクリックします
-
Microsoft Entra ID の[Choose]をクリックします
- 任意のディレクトリ名を入力し、[Save]をクリックします
-
Microsoft Entra ID Tenant ID に 1. Entra ID側の操作 で取得した テナント ID を貼り付け、[Save]をクリックします
- [Authorize]をクリックします
- 組織のサインイン ページに移動するので、Entra IDテナントの管理者でサインインします
-
組織の代理として同意する にチェックを入れ、[承諾]をクリックします
-
Directory successfully authorized! と表示されることを確認します
-
Directory Attributes タブに移動し、以下のような対応関係になるように変更し[Save]をクリックします
Directory Field OneLogin Field userPrincipleName emailやusernameなど
3. ユーザーの手動同期
[User]>[Directories]より、連携したディレクトリを選択して詳細画面を開き、右上の[More Actions]>[Synchronize Users]を選択して同期を行えます。
*現在の仕様では、ユーザー同期は6時間ごとに自動的に行われますが、今後のアップデートによりユーザーのリアルタイム同期が可能となります。
4. ユーザーの招待
本連携方法は、OneLoginがAPIによりEntra IDのユーザー情報を取得するものですが、APIが提供するユーザー情報にはパスワードが含まれないため、ユーザーがOneLoginにサインインするには追加されたユーザーに管理者側でパスワードを付与する必要があります。
同期ユーザーにパスワードを付与するには、OneLogin管理者が招待メールをユーザーの登録メールアドレスに送信してユーザーがパスワードを登録する、もしくは、OneLogin管理者がユーザーのパスワードを直接設定します。
詳細は以下の記事をご参照ください。
ディレクトリ連携の設定は以上です。
トラブルシュート
- 同期したアカウントからOneLoginにログインできない
→ログインする際のユーザー名はテナントのメールアドレスを入力してください
→Entra ID上の同期対象ユーザーのIDには「名前」、「ユーザープリンシパル名」だけではなく「名」、「姓」も登録してください - OneLoginの[Directories]で表示される左側のユーザーの数が0人となっている
→Entra ID連携では、ユーザー認証をAD側は担わず、左側のユーザーの数はADで認証するユーザーの数を表示しているため、「0」となります